アニメウマ娘 感想、俺が見たかったのはコレ!!!!と叫ぶ展開が最高だった。ゲーム一周年過ぎたし良さを再確認したい。※ネタバレまみれ

ウマ娘ゲームが出てから一年たちましたね。おめでたいです。

 

ソシャゲは別にやらなくていいかなーって思ってた私がゲームに手をだしたいと思わせてくれたのがアニメのウマ娘。めっちゃ良かったですよね。今回は、そんなアニメの魅力を語りたくて書きました。2期終わってすぐに書きゃいいのに。

 

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ウマ娘プリティダービー OPより

 

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目次

 

 

いや、ほんとすっごい面白かったです。1期も2期も。

 

最初はサイゲが何か頭おかしいこと始めたなー、っていう怖いもの見たさ半分と、でもかわいい子がなんかいっぱい出る気楽に見れるスポーツものアニメ、ガルパンみたいな気分で見られるのを期待して見始めました。

初見のときは、スペシャルウィークとかトウカイテイオーとか女の子につける名前じゃねえだろと笑っていましたが、慣れって怖いですね。

 

で、見た結果は皆さんのご存知の通りかと。

もし知らない方がこの記事に迷い込んでしまった場合は出来ればアニメを見てから戻ってきてほしいです。知らないのに全部読んじゃおうっていう方も、ネタバレ知ってても見たら楽しめる作品にはなってはいると思いますので是非みて欲しいです。

 

因みに、例に漏れず私は競馬の知識は全然ありませんでした。ハルウララディープインパクトは聞いたことあるなーくらいの。

 

でもすんごい、1期も2期も面白かったです。重ねて面白いって言いたくなるくらい面白かったです。

 

ウマ娘たちは応援したくなる。推したくなる。

さて、アニメのウマ娘は皆さんご存知の通り、実際にあったレースの結果を織り込んで話を作っています。このお陰もあるし、競馬ファンならニヤリとするようなネタを散りばめて作っているし、敬意も感じられたので実に作った人たちから競馬愛が伝わる作品であったのが魅力でした。

 

が、私は初見のときはそんなことは知らないただのオタクです。その辺の事情はハマって後から知りました。競馬にとくに思い入れはありません。

史実ありきではあったのですが、知らなくても楽しめるように、何なら史実に沿ってるというのを知らなくても大丈夫なくらい、丁寧に作ってあったのが良かったのではないかと。

 

そんなアニメウマ娘。何が一番良かったのかな~と考えると1期も2期も話の軸は違うものの、しっかり最後のレース(1期は12話だけど)で、「勝て~勝て~」と応援して、やっったああああと一緒に喜びたくなる所が最高でした。

 

ドラマや漫画に関わらずストーリーものでは、重要な応援したくなる要素。主人公たちに感情移入できるかどうかと言われ作品を語るとき、よく話題に上がりますよね。スポーツもの(?)なので尚更重要です。

 

ウマ娘もしっかりと、そりゃもう全力で応援したくなるように丁寧に作られていました。だからこそ、そもそも元ネタを知らない私でも楽しめたのでしょう。元のお馬さんたちだけに頼るような作品では決してない。リスペクトがあるからこそ頼り切らなくても良いぐらいの作品になったのかもしれないですね。

 

王道な友情努力勝利な1期。スペシャルウィーク

ウマ娘というコンテンツに私が初めて触れた一期。素直でかわいい、田舎者という王道で見やすい主人公でした。世界観がぶっ飛んでるのでついて行きやすくする為にもこの見易さは大事だったのでしょう。ウイニングライブいるー?と当時は誰もが思ったことでしょう。

 

で、ぶっ飛んだ世界観にぽかーんとしつつもスペシャルウィークをとっても応援したくなる要素が満載なのです。

 

日本一のウマ娘になるという純粋な目標。そして更にそこを笑われてしまう。応援したい!

(余談だけどちょっとこのシーン違和感あるよなー。リギルって最強チームだしそれぐらいのビッグマウス言ってもいいじゃない。転入生がいきなり何言ってるんだ?という意味でしょうか?)

 

皐月賞で負けてしまって、こっそり泣こうとしたけどバレバレ!

トレーナーとまたこれから頑張ろうと奮起する!熱い!

 

なんかやたら食べる。そして太ってリアクション芸する。うける。親しみやすい!

 

昔から育ての母親と二人で特訓して、トレセン学園にやってくる。イイハナシダナー。

 

グラスに負けてからの合宿にて、スズカが憧れからライバルに変わっていく関係性の変化。また熱い!

 

他のキャラクターはライバルといってもクラスメイトだったりで、皆仲良しなのもまた見易い。けど、ちゃんとレースには勝ちたがる。さわやか~。

 

最終レースのラスボス、ブロワイエが強くてカッコよくて、その実力に見合う高飛車なところもあってとなんて負かしたい相手なんだ感がすごい。スペとまさに真逆で良いラスボスでした。

 

ブロワイエのラスボス感を際立たせるために、ちょっとエルコンドルパサーが噛ませになっちゃった感あるけど、エルの魅せ方が凄い良かったです。

エルがダービーに出るの、夢のレースの実現とエルは凄いウマ娘なんだぞ!という印象を強く残すことにより、より凱旋門賞を競馬知らない私みたいな人にも衝撃を強くすることに成功しています。

スペメインの話でかつ、エルに勝ったブロワイエに勝ったスペうおおおお!という一石二鳥な展開を実現出来ていたかと。

おかげでラストレースの勝て~勝て~が盛り上がりました。

 

色々考えたけど、いっぱい出てきますね。これだけのことがテンポよく見せられるのでそりゃ楽しく見易いですよねー。

サイレンススズカの復活という夢を見せてくれた。

史実とは異なるものの、サイレンススズカの復活という見たかったものを見せてくれたのも嬉しいところです。繰り返しになりますが、私は競馬を全く知りませんでした。ですがスズカの復活は嬉しいものでした。ウマ娘という一見すると色物なコンテンツではありますが、色物なウマ娘だからこそやりやすかった展開だったのではないでしょうか。スパロボみたいに。

スズカの復活という話を作ったのは刺さる競馬ファンもきっといたはずです。

 

そもそも、スペにとって憧れの良い先輩であったり、走るのを楽しみたいという純粋さと強さを併せ持っていたり、復活して欲しいと思えるキャラでしたよね。

 

奇跡が起きても良いと納得させてくれた2期。トウカイテイオー

1期の王道なスポ根物とは違い、波乱万丈過ぎた2期。まさに奇跡のお話でした。

勝負の世界で奇跡的に勝つなんていうオチ。ちょっとご都合が過ぎやしませんか?と言いたくなりそうですが、そんな事は思わないストーリーでした。

本当にそこから勝っちゃうの?というような最後のレース。史実に沿ってるから受け入れられるというのもあるでしょう。

けど、そうじゃなく創作だったとしてもちゃんと最後に勝つのが納得感、いや仮に納得感がないにしても、視聴者が望めるような展開ができていたのが素晴らしかったです。

 

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ウマ娘 プリティダービー season2 OPより

スペとは違い、最初から自信家でめっちゃ強い雰囲気が出ていたテイオー。実際、ダービーで圧倒。しかし、2話でのいきなりの怪我で挫折。大阪杯で最強じゃね?な勝ち方をするも、マックイーンに負けて、怪我もありまた挫折。そして3度目の骨折で打ちのめされる。

 

ですが、これらの挫折をそれはそれはもう、乗り越えてくれて嬉しい!と思わせてくれたし、何よりも乗り越えてくれ!と応援してしまうドラマがテイオーに、ウマ娘たちにはありました。

 

で、最終話の有馬でテイオーが勝つという奇跡の展開を納得させやすくしてくれたのが、ライスシャワーツインターボ。まず、この二人が大きかったです。

 

ライスシャワーは、元々長距離の実力があったとはいえマックイーンに勝つには厳しそうか?という所でした。ですが、とんでもない特訓で得た精神力で勝つというなかなかにぶっ飛んだやり方をしています。

 

ツインターボも言わずもがなです。テイオーに勝てないと言われ、見返すために、諦めないというド根性を見せるために勝ちました。

 

こんな二人のちょっと大げさかもですが、奇跡とも言えそうな勝利をテイオーより先に、しかもバッチリ二人を応援したくなるようなレースがあったのですよね。

そりゃあ、こんなレースがあったのならテイオーも勝ってもいいじゃない、望んでもいいじゃないと受け入れやすくなりますよ。

 

更にマックイーンとの関係もあり応援せざるを得ない。

序盤から非常に良いライバル関係が熱いし、笑うし、格好良いし。ライバルでありかつお互い憧れの相手でもあるなんて素敵すぎました。

 

春の天皇賞でマックイーンに凹まされるわけですが、立ち直させてくれるのもマックイーン。お互いを尊敬し合うライバルなんて素敵です。てぇーてぇー。

ゲームもそうなのですが、ウマ娘という作品全体的に爽やかに競い合うので見ていて気分が良いですよね。

 

で、そんな素敵なライバルだったのですが、マックイーンが深刻な故障になってしまい、ぼろぼろに泣き崩れてしまったわけです。

そこから、立ち直るためには奇跡でも起きなきゃ無理だとあのマックイーンが折れてしまう。そこからテイオーの「だから起こすよ、奇跡」です。イケメン過ぎでしょう。王子様とお姫様か?

これだけ色々あったのだから、13話のレースは、テイオーが勝ってくれと願うに決まっていますよ。

 

 

 あと、これは余談ですが2期だとラスボス枠はビワハヤヒデなのですが、ハヤヒデさんの場合はブロワイエと違って勝ちたい相手というよりは、え?強すぎ、どうすんのこいつ?みたいな奇跡を起こす前の壁といった存在でしたね。落ち着いていて強者のオーラが凄いのに、なんか顔が大きい言われたのを気にしてたり、突然バキネタやったり、可愛げもあるキャラでしたし。ここは、大人の事情なキャラのブロワイエとは違うということもあるでしょうが。

 

主人公たちが勝ってくれて嬉しいと思わせるラストレース

王道の成長からのラスボス戦なスペシャルウィーク

ケガからの奇跡を望んでしまうトウカイテイオー

ちょっと違うアプローチだけど、最後のレースへの盛り上げがどちらも本当に素晴らしかったです。最後が一番盛り上がるってお話としては理想ですが、結構ちゃんとやるのって難しいとも思うのですよね。

 

テンポ良く、しかもバッチリ感情移入させつつ、中だるみも感じさせない。これで凄い上がったハードルをしっかり飛び越すラスト。しっかり助走をつけたからこそ飛び越せたのでしょう。

 

そもそも史実の競馬を元にしているから、ある程度面白くなるのは当たり前。という訳でも無かったでしょう。

擬人化物なんてもうとっくに見慣れてるし、ウマ娘なんていう斜め上な物だし、競馬に興味が無かった人も私含め、多かったかと思われます。

ですが、そんな一見するとマニアック過ぎる物を見易く、かつ本物の競馬さながらに応援したくなるキャラクター達を作り上げたのは制作してくれた方たちに感謝です。

 

 

ああ、アニメ3期早くこないかな~。シンデレラグレイでも読みながら待ちましょう。