ケムリクサ11話までを見ての感想と、けものフレンズから続くたつき監督のうまさ。

ケムリクサ11話ほんっと良かったです

面白いとは思いつつ見てはいました。でも正直、毎回のんびり楽しく見られるけものフレンズと違ってここからどうなんだろうと続きが気になりはしたので見続けていて、一話一話の面白さではけもフレのが良かったと思ってました。

で、あの11話。すごかった。まだ見てない人はすぐ見てね。

あとここから先は結構ネタバレもするのでご注意を。

 

 けもフレのこと思い出さぜるをえない話作り

けもフレを思い出す話作りや要素があって、やっぱり違うところもあって。なのであんまり良くないのは承知で同じロードムービーけもフレと比べながらたつき監督の、ケムリクサの良さを思い返してみたいです。


けもフレと同じような良さとして本筋がゆっくりめでもすごい情報量ってのがあります。


ガチで理解しないとストーリー理解できないところってそこまで展開早くないのです。わけはわかりませんが。なので、ちょっと自分はキャラの名前覚えるのが苦手だったり展開早すぎて理解できないことがたまにあるのにたつき作品にはしっかりついていけました。

 

じゃあ、頭の回転が速い人にとっては退屈なのか?というと皆さんご存知の通りそんなこと全く無いんです。本筋を理解するためにはそこまで重要じゃない情報はもう至るところにさらっと差し込みまくってきます。だからといってそれら全てを理解していないと楽しめないというわけではないのです。


このお陰で展開がゆっくりのはずなのに退屈じゃないのです。誰のペースでも楽しめます。ゲームにおけるやりこみ要素。

 

序盤が低空飛行気味なのも似てますね。後半の盛り上がりのために力を入れた結果なのでしょうか。

毎話の引きを大事にしているのも共通です。あと7話で旅の目的が変わったりだとか。

 

けもフレとケムリクサの大きな違いは不穏さがメインであること

ケムリクサはもう画面が全体的に暗いし、一話目に死人がでるし旅の途中で姉妹が亡くなっているのがわかるしで、たーのしーとは全然違う旅なのはすぐわかります。
もう一つは男性キャラの存在。しかも恋愛要素をすぐぶっこんできました。細かい伏線をたくさん貼るなどの話の組み立て方というのは似ているのに、話そのものはずっとシリアス。

 

けもフレでは、毎回ゲストのキャラとほのぼの楽しい光景を広げていたので、一話一話ごとはわかりやすい楽しさがあって見やすかったです。ケムリクサはそこが序盤のほう弱めでした。中盤からは「死人が出た」(この言い回し考えた人天才)お陰でそのへん改善されてましたけど、それでもけもフレのが毎回楽しく見れていたと思っていました。11話までは。

 

さらにやるようになったな、11話ショック

11話見たあとの感動っていったら、もうね、あのね、おおおおおとしか言えないです。
けもフレも11話すごかったですが、超えてくるとは。ツイッターでも他の方がおっしゃってましたがこれのお陰で今までの話全部がまぁまぁ面白いから超面白いに変身したんです。伏線がどうとかじゃあなくて。ここまで溜めにに溜めてから爆発させるとはたつき恐るべし。

 

けもフレの11話は今まで不穏さが見え隠れしていたものの、ほのぼのからのギャップが大きくてショックだったのもあったのです。
しかし、ケムリクサは最初からシリアスだったのです。視聴者になんだこれは?なんだこれは?と思わせてネタばらしという真っ向勝負で大爆発。1話で切ったなんてすぐ言われるのにここまで終盤での気持ちよさを重視してくるとは。12話まであと2日楽しみでしょうがないです。


そういえば、りりは子供のときはあまりワカバを異性として意識してるようには見えなかったのですが、大人になったからそんなふうに見るようになったとしたらかわいい。