アニメ「まちカドまぞく」感想 気軽に見られる日常系かと思ったら騙された。魔族と魔法少女との熱いバトルが繰り広げられた作品。

といった感じの嘘振り返りが入ってました。実際は気軽に見れます。けど、思っていた以上に面白くて良い意味で裏切られたのは本当です。最初はテンション高めのドタバタギャグ物だと思っていたのですが、ストーリーがちゃんとしていて驚きです。因みに原作は未読です。

 

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ここから先は紹介する為程度に留めますが、ネタバレもちらっとあるかもなのでこの時点で興味を持ってる方はすぐ見てね。

かわいいキャラ達と少しだけ重い雰囲気を漂わすギャップが刺さる

どっかのブログだったかでオタクはギャップという物が大好きという記事を見ました。はい、私も好きです。オタクです。そしてまちカドまぞくにも、そんなギャップが盛り込まれています。

 

ざっくり説明すると実は魔族だった女子高生、吉田優子が家の貧乏になる呪いと先祖の封印を解くために魔法少女である桃から生き血を手に入れようとします。

しかし、この桃がとんでもなく強い。魔法少女らしく強い。そして対する優子、あだ名がシャミ子(何でこうなったかは本編見てね)は一般人と比べても貧弱め。おまけに頭も弱い。そんな子たちとその周囲の人が繰り広げる面白おかしいファンタジー日常なのです。

 

最初の数話は、よくある日常系のコメディなところが強いんですよ。かわいいキャラが微笑ましいネタを繰り広げます。主人公のシャミ子こと優子はアホの子だし、桃はストロングに優子あしらったり、親切にしたりして敵?に恩を作るシャミ子がヤキモキしたりで見ていて楽しい。

 

この手ので期待してた奴な感じだなと。 他のきらら系のアニメと比べるととテンポが早めだったり、ファンタジーな要素があるというのが特徴かなくらいな印象でした。

 

けど、話が進むにつれてすこーしずつこの世界の背景を見せてきます。いえ、思い返せば最初から見せていました。色々と伏線があるのですよね。設定がそれなりにシリアスなのです。

 

登場するキャラクター達は基本的にはみんな良い子なのですよ。すっごく。なのでちらっと辛いところ見せられると不安になってきちゃうんですよね。そんなギャップに魅せられちゃうんです。私みたいなちょろいオタクは。

 

とはいえ、最初から最後までベースは日常系。同じくかわいい魔法少女が出てきて過酷な話のまどマギのように思いっきりぶん殴ってくるようなギャップではありません。最近のだと某けものアニメを思い出すようなちらっと見せる不穏さ。あれが近そうです。

一見平和に過ごしているのだけど、実は綱渡りをしている。見てるこっちは落ちるんじゃないかと不安がよぎります。

 

とはいえやっぱり日常系。キャラの魅力もバッチリ。

前半の部分だけ見るとなんかシリアスなのかなと思う人もいるかもしれませんが、そこは安心してください。やっぱりキャラの可愛さや面白さがまちカドまぞくの中心です。

 

主人公の優子は、へたれかわいいし、優しいしで見ていてとっても応援したくなる子です。ちょっといじめたくもなる。何だかんだでツッコミが多い気がする。変身して露出度上がって恥ずかしがったりして、まともな感覚していておじさん嬉しいよ。

 

桃は最初は飄々としたキャラかと思いきや結構弱みも見せるようになってきます。キャラクターの中では桃がオタクの好きなギャップを魅せつけてくる気がします。なんてやつだ。

 

ご先祖ことリリスの威厳ブレイク芸やちょいちょいひどい目にあう姿。笑ってしまいます。

 

後半出てくるもう一人の魔法少女、ミカンは女子力高くて正統派なお姉さんでいいですよね。でもちょっと動揺しやすいのかわいい。ちょっと出番は少なめなので、続きではもっと良いとこあるのかな。

 

メインであるシャミ子と桃の二人の関係が話が進むにつれて変化していくのもいいですよね。タイトルに魔族と魔法少女が熱いバトルを繰り広げたとか書いちゃいましたけど、胸が熱くはなるのであながち嘘ではないかもしれないですよね?。 

 

あとキャラが怒ったときに出る汽笛みたいなポヒョポヒョがめっちゃ好き。口で効果音するのも。効果音作った人天才。

 

魅力的なキャラが最初から最後までテンポめっちゃ良く話を進めてくれるので時間があっという間に過ぎていきます。だからこそギャップがギャグもシリアスも引き立たせてくれるのでしょう。

 

頑張れシャミ子とナレーションと一緒に応援したくなる。そんな作品でした。